本展では、江戸時代約250年間久留米藩を治めた大名有馬家の格式や、歴代藩主の足跡、久留米城下町の人々の暮らしぶりを紹介します。前期展では、有馬家に伝わる刀剣や甲冑、徳川家との繋がりがうかがえる書状、発掘調査の出土品など、近世の久留米を物語る多様な歴史資料を公開します。
前期展は、令和6年4月20日から7月8日、7月10日から9月30日の2期に分け展示の一部を入れ替えます。後期展は令和7年1月25日から4月7日までです。
兜についている魅(しがみ、獅噛)が印象的な、10代藩主有馬頼永(よりとお)所用の甲冑です。大きな角と耳、長い髭を持ち、牙を向いた迫力ある姿をしています。この前立て(兜前方につける装飾)は、有馬家藩主所用甲冑の特徴の一つです。
御内書とは、室町・江戸時代に将軍家が発給した書状で、私的な形式をとったものでありながら、公的な文書と同等の効力がありました。本資料は有馬豊氏宛てで、のちに徳川家康の居城となる駿府城の普請(ふしん、土木工事)に携わったことに対して、ねぎらう内容が記されています。
年齢を重ねた容貌から、晩年の姿を写した遺像と考えられます。豊氏は格式の高い束帯(そくたい)姿(男子が朝廷に参内する際の正装)で描かれています。大名が着用する束帯の上着の色は、大名家の家格に従って与えられる官位によって決まっていました。
陶磁器や土製のままごと道具です。発掘調査で数多く出土することから、子どもの遊びの定番だったことがうかがえます。 このほかにも、城下町の人々の暮らしに触れられる出土品を、「あじわう」、「かざる」などのテーマごとに紹介します。
開催期間 | 令和6年度有馬記念館平常展「大名有馬家と久留米城下町」 ・会 期 令和6年4月20日(土)~9月30日(月) 前期:令和6年4月20日(土)~9月30日(月) 後期:令和7年1月25日(土)~4月7日(月) ・休館日 毎週火曜日(祝祭日と重なる場合は翌平日) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 一般 210円(150円)、高校生以下は無料です ※( )内は15名以上の団体料金です。ただし、無料で入館されるお客様は 団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳の交付を受けてい る方とその介護者1名は無料で入館できます(受付で手帳をご提示くださ い)。 |
その他 | ・上下階への移動は、車椅子対応のエレベーターがあります。 ・1階の多目的トイレは、車椅子でもご利用できます。 |