本展では、江戸時代約250年間久留米藩を治めた大名有馬家の格式や、歴代藩主の足跡、久留米城下町の人々の暮らしぶりを紹介します。後期展では、有馬家に伝わるひな人形やひな調度、藩主ゆかりの書状、発掘調査の出土品など、近世の久留米を物語る多様な歴史資料を公開します。
久留米藩初代藩主豊氏が家臣の圓岡勘兵衛(まるおかかんべえ)に宛てた書状で、福岡藩主である黒田筑前守(ちくぜんのかみ、長政(ながまさ)あるいは忠之(ただゆき))への進物の使者と、「元日祝」の準備を指示しています。豊氏は久留米城の整備に際し、黒田長政に相談して支援を受けた縁があり、圓岡に口頭でも懇切に伝えるよう指示しています。
金海窯(金海は朝鮮半島慶尚南道の釜山付近の地名)で焼かれた高麗茶碗を写したものです。ふっくらとした丸みのある形で、胴部には「猫掻」と呼ばれる、猫の爪で引っ掻いたような短い櫛目状の刻線がほどこされています。
犬張り子とも呼ばれ、雌雄一対で作られます。犬はお産が軽く魔除けとされたので、中にお守りなどを納めて安産を祈願しました。重要な婚礼道具のひとつで、婚礼行列では姫様とともにお輿入れしました。
陶磁器や土製の、手作りのままごと道具です。発掘調査で数多く出土することから、子どもの遊びの定番だったことがうかがえます。 このほかにも、城下町の人々の暮らしに触れられる出土品を、「あじわう」、「かざる」などのテーマごとに紹介します。
開催期間 | 令和6年度有馬記念館企画展「大名有馬家と久留米城下町」 ・会 期 令和7年1月25日(土)~4月7日(月) ・休館日 毎週火曜日(祝祭日と重なる場合は翌平日) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 一般 210円(150円)、高校生以下は無料です ※( )内は15名以上の団体料金です。ただし、無料で入館されるお客様は 団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳の交付を受けてい る方とその介護者1名は無料で入館できます(受付で手帳をご提示くださ い)。 |
その他 | ・上下階への移動は、車椅子対応のエレベーターがあります。 ・1階の多目的トイレは、車椅子でもご利用できます。 |