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[常設展]大名有馬家コレクション(3) ―殿様の書画<1>―

2013年03月23日~2013年05月27日

 有馬記念館平成24年度の常設展示は、久留米藩主有馬家ゆかりの大名道具を3回にわけてご紹介しています。その第3回目である今回は、これまであまり公開されることのなかった有馬家歴代の殿様の書や絵画を展示します。
 今回は、幕末の久留米藩において名君として崇敬を集めた10代藩主有馬頼永(よりとお)、その弟で幕末明治維新の激動の時代を生きた11代藩主有馬頼咸(よりしげ)の書を中心に紹介します。また、江戸時代後期、芸能に優れ、自らも絵画や陶磁器を制作した、9代藩主有馬頼徳(よりのり)が描いた水墨画も展示します。

 さらに、この平成25年1月、久留米ゆかりの作家・安部龍太郎氏が桃山時代の画家、長谷川等伯の生き様を描いた『等伯』で直木賞を受賞されました。有馬家においても、14代当主有馬頼寧(よりやす)は多くの自筆本を刊行し、その子息達も文才に優れ、15代当主となった有馬頼義(よりちか)は、推理小説作家として人気を博し、直木賞受賞作家となります。
今回は、殿様の書にちなみ、近代の伯爵・有馬家の当主たちの手になる小説原稿をあわせてご紹介します。 

展示内容(一部)

1.殿様の絵画

墨竹図(ぼくちくず) 有馬頼徳筆 - 江戸時代後期 - 有馬家蔵

墨竹図(ぼくちくず) 有馬頼徳筆 - 江戸時代後期 - 有馬家蔵

 9代藩主有馬頼徳は、多芸多才、多趣味の人物であり、武芸に学問、芸術をおおいに奨励しました。また自らも書画をしたためたり、庭園を造ったり、柳原焼という陶芸をおこしました。

 一方で藩の経営は苦しくなり、のちに節約・倹約を行ったものの、時すでに遅く、傾いた財政は10代藩主頼永(よりとお)や11代藩主頼咸(よりしげ)にまで影響を及ぼしました。 

2.殿様の書

額字『遥遠観』(がくじ『ようえんかん』) 有馬頼永筆 - 江戸時代後期 - 有馬家蔵

額字『遥遠観』(がくじ『ようえんかん』) 有馬頼永筆 - 江戸時代後期 - 有馬家蔵

 額字とは、寺社などのお堂に掲げられるものです。「遥遠」は、はるか遠くのことで、先の時代を見通して久留米の近代化に尽力した、10代藩主頼永の思いがうかがえます。 

基本情報

開催期間 •2013年3月23日(土曜日) ~ 2013年5月27日(月曜日)
•休館日は毎週火曜日。火曜日が祝日の場合、その翌日が休館となります。
開館時間 •10:00 ~ 17:00(入館はなるべく16:30までにお願いします)
入館料 •一般…200円(150円)
•小・中学生…100円(50円)
•小学生未満…無料
•( )内の50円引きの料金は、20名以上の団体料金です。なお、小学生未満の児童や、土曜日の高校生以下の方など、無料で入場されるお客様は団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。
•毎週土曜日は、高校生以下の方は無料となっております。生徒手帳等、身分を証明できるものを提示してください。
•障害者とその介助者1名は無料となります。ご来館の際は障害者手帳等を提示してください。

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