平成27年は、有馬記念館がリニューアルオープンして5周年となります。
本展は、その第2弾として開催するものです。
有馬家は、江戸時代初期から明治維新までの約250年にわたり、久留米藩21万石を治めた大名です。
有馬家ゆかりの美術工芸品や歴史資料から、選りすぐりの品々をご紹介します。甲冑や刀剣・薙刀などの武具や、書画、茶道具などを展示し、近世から近現代に及ぶ有馬家の歴史をご覧ください。
有馬家に伝わる品々の中でも、武具・甲冑類は美術工芸的な価値の高いものです。特に、十代藩主有馬頼永(よりとお)所用の具足には、兜の正面に大型の魅(しがみ、獅子が食いしばったような顔)の前立が付いており、迫力ある大きな角が特徴的です。
一方、久留米藩最後の藩主有馬頼咸(よりしげ)所用の具足には、頼永所用の具足よりも小柄ながら、金色の角を持つ魅(しがみ)が付いています。さらに胴前に金銀の高蒔絵(盛り上げた蒔絵)で龍が施された豪華なものです。両者の具足を同時に鑑賞することができます。
鉄錆地紺糸威五枚胴具足 |
練革黒漆塗白糸威五枚胴具足 |
鞘の部分には、梨地(梨の肌のように金箔を蒔く技法)に金銀の蒔絵で唐草と有馬家の紋である三つ巴紋、龍胆車紋が表されています。柄は白鮫皮を用い、目貫も三つ巴紋になっています。鐔(つば)は上下が張った形の唐鐔で、儀礼用の太刀に使われる様式です。所有者は不明ですが、藩主が儀式に用いる飾太刀であったと考えられます。
練革十六間白星火事兜 |
緋羅紗地三つ巴紋龍胆車紋綴頭巾 |
いずれも十一代藩主有馬頼咸の所蔵。兜の鉢は、練革と金銅の板を十六枚つなぎ、白星(銀製の鋲)で留めたもの。獅子頭、鍬形、鳥の羽根、白熊(ヤクの尾の毛)の引廻しなど豪華な装飾がなされています。綴巾着は、緋色と白色の羅紗地(厚手の毛織物)に有馬家の三つ巴紋、龍胆車紋が入っています。有馬家は、三代藩主頼利(よりとし)の時代に、徳川将軍家の菩提寺である増上寺の「火の御番」を命じられました。その後大名火消しの任にあたり、「有馬火消し」は江戸の名物となりました。
終了しました。ご参加ありがとうございました。
講 師:植野かおり氏(立花家史料館館長)
日 時:10月17日(土)14時~15時
(開場13時30分)
会 場:篠山神社参集殿(有馬記念館に隣接)
参 加 費:無料(有馬記念館入場料が必要)
定 員:50名
申 込 方 法:9月24日(木)から
電話またはFAXにて受付(先着順)
※受付時間 土日祝日を除く
8:30~17:15
※手話通訳をご希望の方は、申込時に
お知らせください。
申込み先 公益財団法人有馬記念館保存会事務局
(久留米市市民文化部文化財保護課内) TEL0942-30-9225 FAX0942-30-9714
開催期間 | 有馬記念館リニューアル5周年記念 企画展第②弾「大名有馬家名品展」 ・会期:平成27年9月19日(土)~11月16日(月) ・休館日:毎週火曜日(祝祭日と重なる場合は翌日) ただし、9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)は開館、9月24日(木)、11月4日(水)は休館。 |
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開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
入館料 | ・一般…200円(150円) ・小・中学生…100円(50円) ・小学生未満…無料 ・( )内の50円引きの料金は、15名以上の団体料金です。なお、小学生未満の児童や、土曜日の高校生以下の方など、無料で入場されるお客様は団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。 ・毎週土曜日は、高校生以下の方は無料となっております。生徒手帳等、身分を証明できるものを提示してください。 ・障害者とその介助者1名は無料となります。ご来館の際は障害者手帳等を提示してください。 |