江戸時代に久留米藩21万石を治めた大名有馬家は、藩祖・則頼(のりより)が武勇や茶人の才により豊臣秀吉の相伴衆を務め、初代藩主・豊氏(とようじ)が利休七哲に数えられ、また9代藩主・頼徳(よりのり)が茶陶の窯を興すなど、風流人としての一面もありました。
本展では、有馬家所用の茶壺(呂宋壺(るそんつぼ))、9代頼徳が興し現在も茶道界で珍重されている柳原焼(やなぎはらやき)など、大名有馬家ゆかりの茶道具を公開します。
あわせて、江戸時代の久留米藩の陶磁器についても紹介します。
有馬豊氏(1569~1642)は、武将として軍事・政治で功を成し、元和7年(1621)、北筑後21万石の領主として久留米城に入りました。茶道にも優れ、利休七哲の一人に数えられます。
柳原焼は、9代藩主頼徳が、自らの楽しみのために興しました。茶陶の写しで知られ、日本国内外を問わず、各地の名陶を模索して焼き立てました。
本作は、高麗熊川写しの茶碗、高台内に月船(頼徳)の花押「成」印刻銘が入っています。
東野亭焼(とうやていやき)は、11代藩主頼咸(よりしげ)により、東野中(現久留米市野中町)の藩主別邸に開窯されました。殖産興業を目指し、赤坂焼(筑後市)の職人に製作させたものです。
本作は東野亭遺跡の出土品です。
「柳原焼」について、茶の湯という視点から、分かりやすく解説します。
◆日 時:令和元年11月23日(土・祝)14時~15時
◆講 師:茶道裏千家淡交会久留米支部長 林田邦彦氏
◆定 員:120名(13時30分の開場より先着順)
◆会 場:久留米市立中央図書館3階 視聴覚ホール
(久留米市野中町970-1)
TEL 0942-38-7116
FAX 0942-38-7183
◆聴講料:無料
◆お問合せ:久留米市市民文化部文化財保護課
TEL 0942-30-9323
FAX 0942-30-9714
開催期間 | 令和元年度有馬記念館企画展「大名の風流~有馬家ゆかりの茶道具~」 ・会 期 令和元年8月24日(土)~令和2年1月6日(月) ・休館日 毎週火曜日(祝祭日と重なる場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月1日) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 一般 210円(150円)、高校生以下は無料です ※( )内は15名以上の団体料金です。ただし、無料で入館されるお客様は団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳の交付を受けている方とその介護者1名は無料で入館できます(受付で手帳をご提示ください)。 |
その他 | ・上下階への移動は、車椅子対応のエレベーターがあります。 ・1階の多目的トイレは、車椅子でもご利用できます。 |