2021年、有馬豊氏(ありまとようじ)が北筑後21万石を治める久留米藩初代藩主として、初めて久留米城に入城してから400年の節目を迎えました。
豊氏入城後、約250年続いた久留米藩の時代には、現代につながる城下町の整備、学問や産業の奨励、寺社の建築、伝統となる行事が興り、さまざまな分野で久留米市を含む北筑後地域の礎が築かれました。
今回、久留米入城400年記念企画展Ⅱとして開催する「有馬の城づくり、町づくり」では、都市・久留米の礎である久留米城とその城下町の歴史について、絵図や古記録などの歴史資料を通して紹介します。
久留米城本丸の平面を描いた絵図です。
本丸北側は、山腹を削り出して急斜面を作り、石垣が築かれていないことが分かります。
面積も記され、外輪3,862坪、内法3,240坪(10,692㎡)とあります。
広大な久留米藩領を1双の屏風絵に収めたもので、左隻は久留米城を含む藩領の西半部を描いています。
久留米城下町が、筑後川の河川交通を擁するとともに、各街道の起点として藩領各地とつながっている様子が良く表されています。
瀬下町の豪商・石原為平(1717~1788)がまとめた記録で、元和7年(1621)の有馬豊氏入国から安永2年(1773)まで年代順に、久留米藩内外での見聞、逸話、天変地異その他を記しています。
記事からは、久留米城とその城下町の整備の過程もうかがうことができます。
手津屋は藩の蔵米廻送も担った田主丸町の商人で、久留米城下・通町四丁目に置いた支店は領内の各種特産物を取扱いました。
支店は南向で広さ約757㎡、南面を除く三方を5棟の蔵で囲み、堂々とした店構えでした。
開催期間 | 令和3年度第2回有馬記念館企画展「有馬の城づくり、町づくり」 ・会 期 令和3年8月14日(土)~令和3年11月29日(月) ・休館日 毎週火曜日(祝祭日と重なる場合は翌平日) |
---|---|
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 一般 210円(150円)、高校生以下は無料です ※( )内は15名以上の団体料金です。ただし、無料で入館されるお客様は団体の人数には含まれませんので、ご注意ください。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳の交付を受けている方とその介護者1名は無料で入館できます(受付で手帳をご提示ください)。 |
その他 | ・上下階への移動は、車椅子対応のエレベーターがあります(現在、故障のため使用できません)。 ・1階の多目的トイレは、車椅子でもご利用できます。 |